防犯フィルムの効果と選び方|CPマーク・350μm・施工条件をプロが解説

防犯フィルムの効果と選び方
CPマーク・350μm・施工条件を
窓フィルム施工店が解説
「厚いフィルムを貼れば全部、防犯フィルムになる」 というわけではありません。 本記事では、ガラス破り対策として防犯フィルムを検討する際に知っておきたい CPマークの条件・ガラス厚・全面施工・補助錠・製品の違いを、 PINE FILMが実務目線で整理します。
製品だけで決まらない
現在の重要条件
補助錠まで確認
ガラスを「割れなくする」のではなく、侵入しにくい状態をつくるフィルム
防犯フィルムは、窓ガラスに厚手のPETフィルムを施工し、 ガラスが破壊されても破片を保持して開口部を作りにくくすることで、 ガラス破りによる侵入に抵抗するためのフィルムです。
重要なのは、 「ガラスが絶対に割れない」「侵入を完全に防げる」製品ではないという点です。 防犯対策は、フィルムだけでなく補助錠・サブロック・防犯ガラス・センサー・照明などを 組み合わせて考えるのが基本です。
厚手で貫通しにくいフィルムでも、 それだけでCPマーク対象の「防犯フィルム」とは限りません。
日本ウインドウ・フィルム工業会の現行条件では、 PET製で製品全厚350μm以上などの製品条件に加え、 施工者・貼り方・窓仕様などの条件があります。
防犯フィルムで期待できる3つの効果
ガラスが割れてもフィルムが破片を保持し、 手や工具を差し込める開口を作りにくくします。 「こじ破り」「打ち破り」など窓からの侵入対策に用いられます。
防犯フィルムは厚いPET層と粘着層でガラス片を保持するため、 破損時の飛散抑制にもつながります。 ただし防災性能は製品ごとの規格・試験を確認します。
透明タイプだけでなく、 3Mには遮熱タイプ・シルバータイプ・マットタイプ・ミルキータイプなど、 防犯と別機能を組み合わせた製品があります。
CPマーク付き防犯フィルムは「製品を選ぶだけ」では成立しない
CPマークは「防犯性能の高い建物部品」を示す共通標章です。 ウインドウフィルムの場合は、 官民合同会議の性能評価試験に合格した製品や所定の基準に適合した製品に加え、 定められた施工条件を満たした場合に貼付できます。
CPマーク貼付で確認する主な条件
2026年7月時点の日本ウインドウ・フィルム工業会の案内をもとに、 実際の相談時に特に重要なポイントを整理すると次のようになります。
CP対象として登録・適合している製品を選びます。
現行条件ではPET製・製品全厚350μm以上などが規定されています。
部分貼りではなく、ガラス露出部全面または呑み込みを含む全面施工が必要です。
日本ウインドウ・フィルム工業会が認定する防犯フィルム施工技能者による施工が条件です。
5mm以上のガラスが基本で、3mm・4mm複層ガラスは対応製品が限定されます。
可動式窓ではサブロック機能付きクレセントと補助錠が必要条件になります。
CPマーク=侵入を完全に防ぐ保証ではありません。 サンゲツもGF1464の案内で、CPマークが完全な侵入阻止を保証するものではないと明記しています。 防犯性能を高めるための一つの基準として考えることが重要です。
「防犯フィルム」「貫通対策」「防災フィルム」は同じではありません
既存の記事で特に修正したいポイントがここです。 厚みがある製品や飛散防止性能が高い製品でも、 CPマークを貼付できる防犯フィルムとは限りません。
防犯性能評価に適合し、所定の施工条件を満たすことでCPマーク貼付対象になる製品。
ガラス保持・耐貫通性を高めた製品でも、CP登録や施工条件を満たさなければCPマーク対象ではありません。
地震・台風などでのガラス飛散対策を主目的とする製品。防犯フィルムとは評価基準が異なります。
たとえばサンゲツ「防災 タフバリア90 GF1404」は 100μm厚の透明防災フィルムとして掲載されており、 現行のCP防犯フィルム適合製品とは別カテゴリーです。 以前の「防災+防犯兼用」という表現は削除するのが適切です。
CPマーク対象の代表的な防犯フィルムを比較
現在の適合製品には複数メーカーがあります。 ここではPINE FILMで提案しやすい サンゲツと3Mの代表例を中心に比較します。
| メーカー / 製品 | タイプ | 可視光線 透過率 |
主な特徴 | 3mm厚複層 CP対象 |
5mm以上 CP対象 |
|---|---|---|---|---|---|
| サンゲツ フォルティス90 GF1464 |
透明 | 88% | 総厚447μm / 基材350μm / UVカット / 低虹彩 | ○ | ○ |
| 3M SH15CLAR-A |
透明 | 89% | 透明性を保ちやすい標準防犯タイプ | ○ | ○ |
| 3M NANO80CP |
透明・遮熱 | 81% | 防犯+透明感を保ちながら遮熱対策 | - | ○ |
| 3M SH15MACR-I |
マット | 83% | 防犯+目隠し | - | ○ |
| 3M SH15SIAR-18 |
シルバー | 19% | 防犯+高い遮熱・日中目隠し | - | ○ |
※CPマークの貼付には製品選定だけでなく施工・ガラス・錠前等の付帯条件があります。 「○」は日本ウインドウ・フィルム工業会の2026年7月1日現在の適合製品一覧をもとに整理。 実際の施工時は最新資料を再確認します。
GF1464やSH15CLAR-Aなど透明タイプが候補です。
NANO80CPやSH15SIAR-18など、遮熱機能を組み合わせた3M製品も選べます。
SH15MACR-IやSH17MAMLなど、マット・ミルキー系も選択肢です。
施工店が現場で確認するポイント|「貼れる」だけではなく条件を確認
防犯フィルムでは、フィルムの商品名だけで判断せず、 窓全体の防犯条件を見ることが重要です。 PINE FILMではご相談時に、主に次の内容を確認します。
- 単板ガラス・複層ガラスなど、ガラスの構成と厚み
- 窓がFIXか、引違い・片開きなどの可動窓か
- クレセント錠にサブロック機能があるか
- 補助錠の有無
- ガラス全面へ施工可能か、フィルム幅・ジョイント条件
- 網入りガラス、防火設備、Low-Eなど特殊なガラス条件
- 透明・遮熱・目隠しなど、防犯以外に必要な機能
つまり「防犯フィルムを貼りたい」とお問い合わせいただいた場合、 最初に窓の写真やガラス刻印を確認すると、 適合製品やCPマーク条件を絞り込みやすくなります。
防犯フィルムを優先して検討したい窓
庭・テラス・裏側など、外部から窓に近づきやすい場所は優先順位が高くなります。
勝手口周辺、建物側面、塀や植栽で隠れた場所などは防犯対策を検討したいポイントです。
出入口付近や商品・設備が見える窓では、夜間のガラス破り対策として相談が多い箇所です。
フィルム単体に頼らず、錠前・センサー・照明などと組み合わせることで総合的な対策につながります。
防犯フィルム施工をご検討の方へ|製品だけでなく窓条件から確認します
PINE FILMでは、住宅・店舗・事務所などの窓ガラスフィルム施工に対応しています。 防犯目的の場合は、ガラス仕様や窓の種類を確認し、 CP対応製品・厚手の貫通対策フィルム・飛散防止フィルムを混同せず ご希望に合う方法をご案内します。
防犯フィルムでよくあるご質問
200μm以上なら防犯フィルムですか?
防犯フィルムを貼れば絶対に侵入されませんか?
CPマークは防犯フィルムを買えば付けられますか?
複層ガラスにもCP防犯フィルムを施工できますか?
防犯と目隠しを同時にできますか?
防災タフバリアGF1404は防犯フィルムですか?
防犯フィルム・CPマークについて確認した公式資料
本記事は、メーカー資料だけでなく、 CPマーク制度を案内する業界団体・警察庁の公開情報を確認して内容を整理しています。
窓の防犯対策・防犯フィルム選びを
ご相談ください
「自宅のガラスでCPマーク対応できるか知りたい」 「透明タイプと遮熱タイプを比較したい」 「窓1枚だけ相談したい」など、 窓の写真・ガラス刻印・サイズが分かれば製品選定がスムーズです。



